ender3 proをダイレクトエクストルーダー化してみた!

ダイレクト化!?

現在使っているender3-proを含め、enderシリーズはボーデン式です。

ボーデン式はエクストルーダーから長いチューブを通っていくため摩擦や追従性の悪さがデメリットとして挙げられています。

また、個人的な使用環境の問題ですがフィラメントのリールをプリンターの上に設置しているとエクストルーダーに入る角度が直角になってしまい、余計に引っかかって押し出しギアが滑りまくることがありました...

ダイレクト化することで追従性の向上、多種フィラメントへの対応ができるようになります。

しかしヘッドが重くなるためXY方向の動きの安定性が悪くなるかもしれません。速度を落とせば安定するんでしょうか...

ダイレクトエクストルーダー化で調べるとホットエンドはそのままでエクストルーダーの位置を変えるみたいですね。

アタッチメントパーツのプリントやチューブの加工といった手間もあり大変そうです。今回はキットを買って取り付けたいと思います。

ダイレクトエクストルーダーキットを買う

Crealityのページからender3ダイレクトエクストルーダーキットを購入します。

キットになっているのでモータ、ホットエンド、ガイドローラーなどが一体化しています。デフォルトのホットエンドをこれに付け替えるだけで使えそうです。

商品名はender-3となっていますが対応機種はEnder-3、Ender-3S、Ender-3 Proとなっているためこれを使います。

Ender-3 ダイレクトエクストルーダーキット

ダイレクトエクストルーダーを取り付け!

ダイレクトエクストルーダーキット

写真右からフィラメントが入り左端のノズルから出力されます。

配線が! とビビりますがひとまず取り付けにかかります。

一旦フレームを分解して今ついているホットエンドを外し、ダイレクトエクストルーダーを取り付けます。

取り付けました。古いホットエンドのケーブルがまだつながっているのでこれも付け替えます。

配線関係の取り付け

プリンターをひっくり返し裏蓋を開けます。

キットの箱の中に説明写真が載った紙があるのでこれを頼りにやっていきます。

コネクタはグルーガンで固定されているところがあるので慎重にニッパーで取り除きます。

ちなみに空きコネクタはなさそうです。

再びケーブルを収納して完成です!

と思いきや、この状態では微妙です。ホットエンド用のケーブルがフレームの中に入ってしまいました。印刷物に接触する可能性があります。

モータ用のケーブルもそのままでは短いです。高さ200mmくらいならなんとかなりそうですがそれ以上は長さが足りません。キットの中に延長ケーブルが入っているので延長しましょう!

古いエクストルーダーは取り外さなくても動作に問題はなさそうですが重くなるだけなので外します。ついでに穴にケーブルを通しました。

出力してみる

まずはベッド高さを調整する必要があります。

ノズルの高さがかなり上がってしまったので調整用のプリントをしながらベッドを調整します。

というわけでいざ造船!

 

無事に完成しました。フィラメントのせいか調整が悪いのかかなり層が目立ちます...

船の3Dデータ   キューブの3Dデータ

ひとまず出力はできたので今回はこれで良しとします。

お疲れ様でした!

キットは楽!?

今回キットを使いましたが正直かなり大変でした。特に配線や取り付け後の調整の部分。もしかしたら他の皆さんがやっている方法のほうが早いし楽かもしれません。という感じです。新しいものを使っていくのは楽しいですが金額的にも少し負担があるのでお好みの方法でカスタマイズしていきましょう!

 

3Dプリンターでタワーを作ってみる